南信州ふるさと農園では1年間手塩に掛けて柿を育て、幾つもの工程を経て市田柿を生産しています。
枝の剪定、摘果
枝が混み過ぎていると日照不足になりますので、1月には枝の剪定作業を行います。
また、実の数が多過ぎると全体が小粒になってしまいますので、大きな柿になるように摘果作業をします。
年に何回も消毒
病虫害が天敵の果物には消毒作業は欠かせません。柿園はとても広いので「SS(スピードスプレイヤー)」という大型の散布機で一気に行います。
枝の支え、有機肥料、下草刈り
柿の実が次第に大きく重くなるため、柿の枝が折れないように支えをします。また、堆肥などの有機肥料を与え、下草などは除草剤を使用しないよう下草刈りを何度も行います。
収穫
実が十分に色づく11月の上旬頃から収獲作業に入ります。柿すだれのために柿のヘタを残して収獲します。
柿むき、柿すだれ ( 柿のれん) 、乾燥
短期間で収獲した柿は、一部は冷蔵庫で保管しながら次々と柿の皮を機械でむきます。皮をむいた柿は、消毒を施した清潔な施設ですだれのように糸で吊るして乾燥をします。換気が不足するとカビが発生してしまいますし、乾燥が速すぎても美味しい市田柿ができませんので大変神経を使います。
柿もみ、乾燥
柿すだれから柿をはずし、ヘタ切作業後、機械での柿もみ作業と乾燥作業を繰り返し行い水分を徐々に調節します。最後に柿を紙袋に入れ、涼しい場所で保管して白い粉がきれいに柿の周りにつくまで待ちます。( 白い粉は柿の内部から水分と一緒に出てきた糖分です )
包装、袋詰め
全ての作業を終えて製品になるのは12月の初旬になります。出来上がった市田柿の中から、特秀ランクのものをお客様にお届けいたします。贈答用にはポッテリしたLLサイズ以上だけをお詰めしています。