美味しい召し上がり方

大きくて柔らかい特選市田柿

市田柿はとても繊細なドライフルーツです

お菓子と勘違いされる方がいらっしゃる市田柿ですが、半乾燥のフルーツです。しかも砂糖などででコーティングされたものと違い、季節や気温によって保存方法や召し上がり方も少しづつ違います。

市田柿の賞味期間はとても短いのです

出荷は11月末から始まり、1月末で終わってしまう市田柿ですが、その僅かな間にも熟成が進んでいます。
出来立てはまるで夕焼けのような色をしていますが、徐々に表面に細かな白い粉がつき始め、年が明けるとメレンゲを熱く振るったようになります。この白い粉、実は「ブドウ糖」なんです。食べても太らないと言うアレです。だから湿度に敏感で水分を含みすぎると、カビが生えてしまうこともあります。

正しい保存方法

12月中は温度も湿度も低い上、ブドウ糖もまだそんなについていないので、冷蔵で大丈夫です。
1月に入ると、ブドウ糖が厚くつき始めますので、冷凍してください。3ヶ月くらいはおいしさを保てます。

親指で優しく揉み解してからお召し上がりください

皆様のお手元に届く前に、柔く処理していますが果肉は徐々に硬くなります。特に冷凍後は水分が凍っていますのでかなり硬くなっています。

でも大丈夫。解凍後に両手で柿を持ち、親指の腹を柿の中心に当ててそっと揉んでください。手の温かみで水分が溶け元通りにやわらかくなります。少し平たくなるくらいがベストです。食べやすいですしね。

市田柿は種があるものとないものがあります

市田柿の樹は、単為結実性(受粉しなくても実ができる性質)を持っているので、当然種はできにくいのですが、半径約2km以内に別種の甘柿などがあるとその花の授粉をしてしまい種を生じてしまいます(諸説あり)。粉を吹いた市田柿はまるで和菓子のようなので、思いっきり種を噛んで歯を痛めることもあるとか。柔らか〜く噛んでしっかり味わっていただくのが良いと思われます。

柿は健康に良いと言われます

「柿が赤くなると、医者が青くなる」と聞いたことがありませんか?
生柿・干し柿関係なく、柿を食べると病気にならないので医者が困って顔色が青くなってしまうと言う意味なのですが、科学的に研究が進み、健康の素は「ビタミンC」「カリウム」「柿タンニン(ポリフェノール)」などにあると言われています。同じ成分を含む果実は多々ありますが、柿に含まれる成分は他よりとても多いそうです。

では、それらの成分ははどんな効果があるのでしょう?

ビタミンCはストレス軽減の効果

1個当たりのビタミンC量、みかんは30mg、イチゴは20mg、柿は70mg(干しても同じ)と言われます
・高い抗酸化作用があるため風邪の予防や肌の活性効果が期待できる
・抗ストレスホルモンを作りエネルギーの増大の手助けをする

カリウムはむくみを減らす効果

・余分なナトリウムが尿として排泄され、むくみ解消に有効
・脱力感、呼吸困難、不整脈などの筋肉症状や気持ちが落ち着かないなどの解消

アンチエイジング効果抜群のポリフエノール

「ポリフェノール」よく耳にする言葉です、ブルーベリーに含まれるものは「目に良い」とか聞いたことがありませんか?健康食品ではとてもメジャーで効果の出やすい成分です。柿には『柿タンニン』というポリフェノールがありその含有量は赤ワインの20倍、緑茶の73倍とも言われます
・血液をサラサラに保ち血圧を安定させたる
・血糖値、悪玉コレステロール数を平常に保ち、血管の若返り効果も期待できる
・タンニン以外にもカテキン・フラボノイドなどがあり、抗菌・解毒作用、デトックス効果がある

渋柿の渋みがポリフェノール

柿には「生で食べる柿」と「干して食べる柿」があり、前者が「甘柿」後者が「渋柿」なのはご存知の通りですが、大きな違いは渋さの元であるポリフェノールが水溶性か否かと言うことです。水溶性だと口に入れた時「あの強烈な渋み」を感じますが、非水溶性ならば感じません。つまり甘柿の柿タンニンは最初から、渋柿は干すことによって非水溶性になるのです。
1個当たりの含有量は変わりません。干して小さくなった柿でも生と同じ量の柿タンニンを含みます。ですから体積が1/4になった干し柿の方が4倍の含有率になるわけです。

1日に2個召し上がることをお勧めします

生柿に比べて、お菓子のように甘く食べやすい干し柿。糖分も太らないショ糖ですから、幾つでも食べられそうです。でも食べすぎると効能が過ぎてしまうようです。薬も適量と言うのと同じですね。
一般的には「1日2個づつ」毎日がお勧めと言う意見が多いようです。